着物漫画の魅力【チマちゃんの和箪笥】
着物漫画の魅力【チマちゃんの和箪笥】編
【工芸とアートで未来を創る】aNone sOnoneです。
ぬいぐるみアーティスト目指しながらアートや工芸のブログを書いてます。
今日は最近読んだ着物漫画を紹介します。
タイトルは【チマちゃんの和箪笥(わだんす)】です。
チマちゃんの和箪笥 (マーガレットコミックスDIGITAL)
【今日の疑問】
着物漫画の魅力って?
- 着物に興味がある。
- 着物の出てくる漫画が知りたい。
- 和文化の漫画が読みたい。
以上の人におすすめ
着物を着ている人も、これから始めるひとも
今日は着物漫画について紹介していきます。
全く着物の切れなかった主人公のチマが自己流で浴衣から初めて着物を着れるようになっていくまでの成長を描いたストーリー。
今着物を着ている人は昔の自分を思い出して懐かしむことができる。
これから着物を着たい人は自分と重ねながら着物の魅力を発見していける一冊です。
着物に惹かれるということ
あらすじ
大学生の和久井朝子は面倒くさがり。
子供の頃から洋服選びに悩み、中学は制服で選ぶ必要がなくて楽だったと思い返していました。
毎年変わる流行。来年は着ないだろうなぁと疑問を感じながら周りに流されて洋服を買うことにも違和感を感じていました。
そんなある日、大学で一つのチラシが目に留まります。
和ノ道倶楽部という名の着付け倶楽部でした。
勇気を振り絞って行った倶楽部では、先輩にまず浴衣を着て過ごすようにと冷たくあしらわれます。
気分を悪くした朝子でしたが、おばあちゃんに浴衣を送ってもらい。自由に浴衣を着ることから始めてみました。
自由に浴衣を着て楽しむ魅力を知った朝子は、本当に着物を着たいという気持ちが芽生え、一人で練習してみますが着れません。
日本の民族衣装でありながら上手に着ることもできない悔しさで泣きました。
それと同時に、自分らしく生きたいと目覚めます。
本当に着物が着たいという強い思いを持って再度部室を訪れた朝子。
先輩と部長は朝子にチマという名前をつけて、不思議なことを言います。
朝子さんが この道を望んでいるんじゃなくて
朝子さんの中の童(わらべ)がこの道を望んでいるの
【チマちゃんの和箪笥】14ページより
先輩がつけたチマという名前は朝子の中の童の名前だというのです。
解釈は人それぞれだと思いますが、心の中の和文化に魅力を感じる気持ち。着物にドキドキ、ワクワクする純粋な想いを【童】として表現していると思っています。
自分らしく生きること
この本は1冊で完結しているので短く読みやすく、さらっと読めてしまします。
着物の魅力に目覚た主人公は練習を重ねて、自分で着物が着れるようになります。
毎日を着物で過ごすようになると付き合う友人も変化していきましたが、
自分らしく、幸せな毎日を過ごすようになっていきます。
誰かに流されるのではなく、自分で決めて自分で楽しく生きる。
現代社会の中では、常識とか普通のように自分以外が決めた価値観に縛られていることが多いです。
自分の好きなことを好きと周りに伝えられることの幸せ。
その当たり前がなかなかできない世の中だと感じています。
必ずしも全員と分かり合う必要はないです。
好きな人が好きな人同士で幸せに生きる。
着物はそんな生き方ができる素敵なアイテムだとあらためて考えさせられました。
着物を愛する人におすすめの一冊
このあと主人公は着物にどんどんハマっていき、
いろいろなかかわりを持っていきます。
着物に関わる人たちの悩みや、喜び。主人公の恋模様もありながら
物語は進んでいきます。
チマちゃんの和箪笥 まとめ
- 主人公が着物を好きになっていく物語
- 心の中に眠る、和文化に惹かれる気持ちを表現
- 着物で自分らしく生きれる
- 着物を中心に進む人間模様
和服になぜこんなにも惹かれるのか。
理由はわからないけれども、着物に魅力を感じてしまう。
そんな気持ちを心の中の【童】と表現していますが、すごくわかる気がします。
着物を着ている人にも、これから着る人にも是非読んでほしい一冊です。
Amazonでkindle版を販売しているので気になった方は是非。
途中までの試し読みもできるので↓こちらから覗いてみてね!
チマちゃんの和箪笥 (マーガレットコミックスDIGITAL)
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最後まで読んでいただきありがとうございました。