「着物が着たい!」は変なのか?実体験で感じた着物の壁
●着物を着るのに立ちはだかる壁 3つ
人生が楽になる着物ブログ、あのねです。
アートと染織を学んできて、現在着物メーカーで働く私が着物で毎日が楽しくなるお話をしています。
今回は私が最もメインで発信していきたい着物についてのお話です!
私が着物を着たいと思い立った時にぶつかった三つの壁についてお話します。
私が着物を着たいと思って感じた三つの壁。
- 世間の目
着物を着ているだけで目立ってしまう。恥ずかしい。
- 家族の目
普段着物への理解が難しい。へんな人と一緒だと思われたくない
- 着物警察の目
着物のルールが厳しい
以上の三つの視線が私が着物を着ようと思い立った時に感じた視線です。
どれもなかなかダメージがありましたが、
現在はなぜそのような視線が向けられるのかを理解したうえでさらに着物が着たいという気持ちは強くなっています。
着たいものは着たいのです。その自分の気持ちに蓋をしないで自信を持ってくださいね。
今回は現在着物業界のお仕事にもかかわっている私が着物を着たいと思った時の実体験を交えて話していきます。
心が折れそうになりながらも、着物好きに一歩踏み出すまでの物語です。
- 着物に興味がある人
- 着物を着たいけど恥ずかしい人
- 周りから反対されて心折れそうな人
以上のような人に読んでもらえたらありがたいです。
●着物が目立つ。「なんで着物なの?」
着物を着ようと思って一番最初に立ちはだかる壁は外に着ていく恥ずかしさです。
じろじろ見られるかな?目立つかな?恥ずかしいかな?
そんな風に思うなら着るなよ。っと聞こえてきそうですが、慣れないことをするのは勇気がいります。
しかも世の中のほとんどの人が洋服を着ている中で、あえて着物を着る。
周りと違うことをするのだから誰だって勇気が必要です。
私も何でもない日に浴衣を着てスーパーに買い物に行くだけでめちゃくちゃドキドキしました。
そんなに都会でもなく、夜も遅かったので人通りは少なかったですが、ちょっとした冒険でした。
目立つだろうか、レジとかで驚かれるかな?とか思ってましたが特に何もありませんでした。
いつも通りの道を歩き、いつも通り買い物をしてお会計して帰りました。
誰も私がどんな服着てるかなんて興味ないし、見てないやろー!自意識過剰やったかなっていうのが素直な感想でした。
逆に意識しすぎてて恥ずかしかったです。
その後、部屋着は浴衣。近所の買い物やお出かけもすべて浴衣や着物で出歩くとすんなり慣れました。
通行人の心が読めるわけではないので、真実はわからないですが、ほとんどの人はすれ違う人が何を着てるかなんて興味ありません。
そう思えたとき1つ目の壁は突破しました。
●家族の理解。「恥ずかしいから辞めてほしい。」
次に感じた壁はなかなか手ごわいです。
それは家族に理解してもらうことです。
今まで普通に洋服を着て過ごしていた人が、急に着物や浴衣ばかり着るようになったら家族は驚きます。
通行人は他人なので気になったとしてもわざわざ声をかけてきたりしません。
そんな人もいるんだろうなーぐらいで終わりです。
でも家族となると違います。
なんで着物なの?着ないでほしいというようなことを言われることもあるかもしれません。
正直最初にそのようなことを家族から言われたときはとてもショックを受けました。
なんで好きな服を着ることすら許されないのだろう。
洋服なら、みんなが着ているような服なら何も言われないのに
和服だとダメな理由って何だろうと。
なんでわかってくれないのだろうと独りよがりなことを思いました。
しかし、家族としては
- 近所でうわさになるかもしれない。
- 着物や浴衣で出歩くなんて目立って困る。一緒に歩けない。
- 自分も同じように見られるかもしれない。
以上のような気持ちになるかもしれません。
これはちゃんと考えれば当たり前の気持ちです。
着物を着ようと決心して外へ出たとき、とっても勇気がいりました。
変に見られないか、心配になりながらも行動したから、今の自分があります。
世間の視線を超えて自分らしく生きれるように変化できたのです。
でも家族はそんなの知りません。
自分らしく生きる!私は着物が着たいんだー!と勝手に進みだしても家族がいきなりついていけるはずがありません。
だからこそ家族の気持ちも大切にしてあげなければいけません。
家族が見てもかっこいいと感じてもらえる着物の着方を目指していく必要があります。
私の場合、やりたいと思ったらすぐやらないと気が済まないので、とりあえず持っていた浴衣3着をずっと着まわしていました。
サイズも体に合っていないし、帯もヘロヘロでだらしない帯しかなく、着姿は決してかっこいいとは言えませんでした。
誰でも最初は初心者です。洋服はたくさん着てきましたが、和服はほとんど着てきていません。
だから上手に着れなくて当たり前ですが、その格好で外に出れば家族が恥ずかしく思うこともわかりました。
そこでアンティークの着物を詰め放題のセールで買って、帯もAmazonで注文しました。
比較的サイズのあった着物に新しく買った帯を締めると着姿も少しすっきりとしてきれいな着姿に近づきました。
現状その着物コーディネートは家族からも認めてもらえているのでちょっとカフェに言ったり、お出かけの時に着ています。
初詣にも出かけました!
●着物警察「その着方は間違っている。」
最後の壁は着物警察と呼ばれる人たちです。
今はコロナで自粛警察が話題になっていますが、着物警察は正しい着物の着方をしていない人に難癖をつけたりする人達のことを言います。
着物警察については私が直接言われたりしたわけではないですが、着物業界で働いていて思ったことがあります。
着物警察はものすごく着物に詳しくて、伝統を大切にしている人が多いです。
それ自体はとても素晴らしいことなのですが自分が詳しいからといって、他人の服の着方にいちいち口出しするのは少し違う気がします。
着物の難しいところなのですが、着物の格。帯の格。素材や模様によって着れる場所や時期が決まっています。
着物の格については過去記事で簡単にまとめてるので気になる人はこちらもどうぞ
anone4sonone.hatenablog.com
洋服でも真冬に半袖はおかしかったり、近所のスーパーにドレスで買い物に行ったら変に見えるみたいな感じなのですが、
着物を着始めた初心者にはなかなか難しいです。
正直なところ、正式な場ではなく普段着であれば、
好きな時に 好きなものを 好きなように 着たらいいと思います。
しかし、伝統を大事にする衣服でもあるので考え方によってはそうはいかない部分もあったりします。
ルールに厳しい人がいろいろ言ってくることもあるかもしれません。
そんな時に知識がないと、自分の着方はみっともないのかもしれないと落ち込んでしまうかもしれません。
着物を着る自信がなくなってしまします。
そうならないためにも、最低限の着物知識は持っておいたほうがいいです。
知識を持ったうえで敢えて選んでいるコーディネートなら
自信もっていられます。
着物も普段着としてたくさん着ていいのです!でも批判する人の意見も考えてみてみました。
- 着物は行事で着る礼装。普段着ではない。
- 普通の人はみんな洋服を着ているそれが当たり前。
- 着物を着るのは普通ではない。
こういったイメージは確かにあります。
これだけ洋服が一般的な社会で着物を着るのは少数派であるのは事実です。
日本は同調圧力が強いので、変わった人を攻撃したがるのかもしれません。
しかし、着物もファッションです。
普段着として着物を着る人が増えれば偏見も誤解もなくなっていきます。
今は着物業界で働きながら、洋服にはない着物の魅力を広め、着たい人が好きなように着物を着て楽しめる未来を目指して発信活動やコンテンツの制作をしています。
そもそも、現代の着物ルールも時代の流れの中で変化してきたものです。
昔からの考え方、文化があるのが着物の魅力でもありますが、これからの若い世代が作っていく新しい着物文化も未来の伝統です。
すべてルールで縛ってしまうと新しい文化は生まれません。
着物は難しい。とっつきにくいとなってしまうと着る人が増えず、着物は衰退します。
古い考え方を取り入れつつ、新しい感性を取り入れられたらよりよい着物の未来が見えてくるのではないかと思っています。
●着物が着たいは変じゃない!堂々と楽しく着物を着る未来へ
ここまで着物を着たいと思ったときに感じた壁についてお話してきました。
- 世間の視線。
周りと違うことをすることは勇気がいります。でもそんなに気にされていません。
何を着ようと自由です。
みんなと違うことを主張すると同じ気持ちを持った人が集まってきます。
- 家族の視線
自分らしく生きることは素晴らしいことですが、なんでも自由にすればいいわけではありません。
ファッションなのだからみっともない恰好はダメです。
着物の良さを伝える努力をしましょう。家族が見ても素敵と思えるような着姿を目指しましょう。
- 着物警察の視線
着物は伝統だからこそいろいろなルールがあります。
もちろん古くからの考え方から学べる部分もあります。
否定するのではなく、古い考えも新しい感性も認め合うことが大切だと思います。着物についても勉強して自分の着姿に自信を持てるようになっていきましょうね。
着物を着たい!そう思えたことはとても素敵なことです。
でも着物を実際に着ようと思った時、着ていく場所がないとか、
うまく着れないから外には出れないという意見を職業柄よく聞きます。
私もそうでした。着物のハードルは、なかなか高いです。
着ようと思ってすぐ着れるものではないのが現状かもしれません。
でも、着物を楽しんでいる人はたくさんいます。
その中にはフォーマルな着物を着る人もいれば、お稽古で着ている人。
週末のお出かけで着ている人、洋服と着物を合わせてカジュアルに着る人。
いろんな人がいます。
着物も衣服です。あなただけの着方があってもいいんです。
それが新しい伝統になり、着物文化の未来を創ります。心が折れそうになった時にそんなこと書いてた人がいたなぁって少しでも思い出してもらえたらうれしいです。
私は着物業界のお仕事にもかかわっていますがまだまだ未熟です。
でも着物が好きで、着物の文化を守り、発展させていきたいと本気で思っています。
- 職人さんや技術を未来に繋いでいきたい。
- より安心して着物が買えるようにしたい。
- 着物の魅力を広めて、着物人口を増やしたい。
まだ自分の影響力は少ないですが、まずは着物たくさん着て楽しみながら
頑張っていきたいと思います。
最後まで読んでもらってありがとうございました。
このブログでは着物に少しでも興味を持ってくれる方が増えるように、
染織の技術や着物の文化についてできるだけわかりやすく発信したりしています。
また、stand.fmというラジオアプリでも着物についてお話ししたりしています。
Twitterもやっていて、
着物のLINEスタンプ作ったり、着物のリメイクブランド立ち上げのために頑張ったりしている事や、未来の着物について発信しているのでよかったらフォローしてもらえるとありがたいです!
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
着物漫画が話題!おすすめ作品【恋せよキモノ乙女】
【恋せよキモノ乙女】着物漫画がいま話題!おすすめ
【工芸とアートで未来を創る】aNone sOnoneです。
ぬいぐるみアーティスト目指しながらアートや工芸のブログを書いてます。
今日は話題の着物漫画【恋せよキモノ乙女】を紹介していきます。
恋せよキモノ乙女 1巻: バンチコミックス
キャラクターが着物を着ている漫画はたくさんありますが、
着物自体をテーマにした作品はあまりないです。
そんな中、着物のコーディネートや知識を学びつつ、
恋愛漫画としても、旅行漫画としても面白いすごい作品を見つけたのでおすすめしていきます!
- 着物に興味がある人。
- 着物のコーディネートや知識を知りたい。
- 着物を着ていくお出かけスポットを知りたい。
- 着物業界で働く人
以上の人におすすめです。
週末に着物でお出かけするのが好きな主人公
主人公のモモちゃんは会社で受付をしていて、すこし控えめで、恋愛にもちょっと奥手な普通の女の子。
そんな彼女が一つだけ人と違うのが週末に着物をきてお出かけすること。
モモちゃんは着物を着ることで普通の女の子から特別な女の子に変身します。
着物の着付けシーンはまるで魔法少女の変身シーンのように美しく、丁寧に描かれています。
普通の女の子がおばあちゃんから受け継いだ着物に袖を通すことで、魅力的な女性になっていく。
着物女子のモモちゃんが週末のお出かけの中で恋をしたり、
自分の将来について考え、成長していく物語です。
着物の豆知識が一話ごとにあってとても魅力的。
着物女子の恋愛模様が中心に進んでいくので、会話の中にも着物の知識がちりばめられていています。
また、一話ごとに主人公のコーディネートの解説と季節の着物の選び方が載ったコラムがあり、これがものすごく勉強になります。
これから着物を着たい人にも、もともと着物好きの人にもおすすめ。
着物に興味があるけどなにから勉強したらいいかわからない場合の入門書としてもすごく優秀ですし、
着物や帯の柄にまつわる歴史や意味などの情報。この時期に着るのはどんな着物がいいのかなどとても詳しく書かれています。
こういった知識も学べるタイプの漫画は情報量が薄かったりすることもあって詳しい人には物足りない部分があったりしますが、このコラムは情報が濃いのでとても面白いです。
着付けについてのイベント、雑誌やテレビでの活躍もしていて、和装ブランドのプロデュースなどもしている方です。
profile.ameba.jp
漫画としても面白いのに、コラムも有益すぎるところが【恋せよキモノ乙女】のすごいところ。
実際の観光スポットが出てくるので世界に引き込まれる。お出かけしたい!
モモちゃんは大阪に住んでいるのですが、お話は関西周辺の実際のスポットにお出かけしながら進んでいきます。
毎回新しい場所が舞台なのでいろんな観光地やお店が知れて楽しい!
特に関西周辺のスポットなので、関西に住んだことのある人が読むと、ものすごくテンション上がります!
私も10年ぐらい関西に住んでいるので、知っている観光地や仕事してた場所のすぐ近くが舞台になっていました。
モモちゃんの世界と自分の世界が繋がって一気に作品の世界に引き込まれました!
関西に住んでいない人はどう感じるのか調べてみると、素敵なところがあるんだなぁっと観光本を見るように楽しんでいる人もいるようでした。
着物を着たモモちゃんがお出かけした場所に自分も行ってみたい!同じ場所に着物を着て出かけてみたい!と思わせてくれるのもこの漫画のすごいところ。
漫画の中でモモちゃんはお出かけする場所や用事に合わせてコーディネートを考えているので、実際に自分のコーディネートを考えるうえでも参考になるんです。もちろん、着物の着方は人それぞれに個性もあり、モモちゃんのコーデは少し若い人向けという意見もあるようです。
しかし、着物をどうやって選んだらいいのかわからない。どんなことを考えてコーディネートしたらいいか悩んでいる人にはすごく参考になる部分は多いと思います!
私は男性なので、モモちゃんのコーディネートはそのまま参考にはできないですが、
お出かけ先に合わせながら自分の思いも表現するコーディネートから学べることはとてもたくさんありました!
以下に漫画に出てくるスポットの一部をまとめてみたのでもしも知っている場所や気になる場所があれば実際に漫画でどのように描かれているか確認してみてね!
大阪中之島図書館/ 徳田酒店(京橋)/ 阪急うめだ本店
京都
六曜社珈琲店/カカオマーケットバイマリベル/ 下鴨神社
滋賀
びわ湖大津館/日吉大社/ミシガンクルーズ
奈良
おふさ観音/春日大社/ミアズブレッド本店
兵庫
芦屋市谷崎潤一郎記念館/神戸にしむら珈琲店/みなとこうべ海上花火大会
和歌山
めでたいでんしゃ/ベーカリーテラス ドーシェル/ 食堂ことぶき
東京国立博物館とコラボ
なんと【恋せよキモノ乙女】は東京国立博物館のきもの展とコラボもしています!
コラボ限定のカラー漫画や塗り絵企画も開催されていて、人気の高さがわかります。
きもの展は、国宝や重要文化財の展示もあり、安土桃山時代から現代までの着物の魅力と歴史を学べるとってもな豪華な展示になっています。
ちょうど新型コロナウイルスの関係もあり開催延期になっていましたが、
会期:2020年6月30日(火)~8月23日(日) 東京国立博物館 平成館
以上の日程に変更になっています。
※会期等は今後の諸事情により変更なっている可能性があるので必ず公式サイトで確認をお願いします。
kimonoten2020.exhibit.jp
YouTubeでも人気の着物スタイリストさんがコーディネートを監修
先ほどコラムのところで紹介したコバヤシクミさんの他にも有名なスタイリストさんがコーディネートを監修しています。
青文字系着物スタイリストうさこまさんです。
うさぎ小町というアンティーク着物を扱う着物店を運営しています。
いろんな方がコーディネートを監修しているのでモモちゃんの着物も正統派なものから個性的なものまで、素敵なコーディネートが多いんですね。
うさこまさんが【恋せよキモノ乙女】について発信している動画はこちら
youtu.be
【恋せよキモノ乙女】まとめ
着物の魅力を可愛らしい絵柄でとても美しく描きながら、知識も学べて、実際に自分が着るときの参考にもなる漫画。
ありそうでなかなかないので、こういう作品があると着物を着たいと感じる人も増えると思います。
現代の生活の中で着物を楽しむ女性を丁寧に描いています。
着物に関わる業界の人にも是非読んでほしい一冊。これからの着物の可能性が詰まっています。
このまま盛り上がってドラマ化とかしたらよりたくさんの人に魅力伝わると思うのですごく応援したい作品です。
- 週末に着物をでお出かけが趣味の普通の女の子が主人公
- 物語の中の豆知識と着物コラムがとっても有益
- 実際の場所が舞台なので親近感
- 実際にお出かけする時にコーディネートが参考になる
- 東京国立博物館とコラボするぐらい人気上昇中!
- 有名な着物スタイリストさんが監修
- 現代の着物女子を丁寧に描いた話題作
【恋せよキモノ乙女】は電子書籍でも紙の書籍でも読めます!気になった方はこちらへどうぞ!
恋せよキモノ乙女 1巻: バンチコミックス
夢のために行動するパンダキャラクター作家【手作り&工芸作家さん紹介】
夢に向かって行動するパンダキャラクター作家【手作り&工芸作家さん紹介】
【作家さん紹介シリーズ】です!
科学技術(テクノロジー)が急速に発達する現代では、人間にしかできない技術の価値が高まっています。そこで、伝統工芸、クラフト、アートの魅力を広めていくことを目指しているこのサイトでは、作家さん紹介をスタートすることにしました!
- どんな作家さんがいるのか知りたいな。
- どんな活動をしているの?
- どうしたら手作りや工芸を仕事にできるの?
こんな疑問に答えていきます。
たくさんの魅力的な作家さんを紹介していくので、いろいろなジャンルの作家さんや技術の魅力について知ってもらえたらと思います。
キャラクターを商品化したい!夢のためにどんどん行動。
本日紹介するのはパンダのキャラクター作品を陶器で制作しているaimiさんです!
陶芸やアクセサリー制作。ライン絵文字も作っています。
こんにちは。aNone sOnone‘s blogを運営しているaNoneです。
ninkimonopandaことaimiです。パンダのキャラクターを使った陶器やアクセサリーを制作しています。
aimiさんの作品はこちら
パンダの陶器もアクセサリーもすごく可愛らしいですね!作品を作ろうと思ったきっかけとかありますか?
こどもの頃から自分のブランドや、キャラクターを商品化したいと思っていました。陶芸と出会い、作りたいものが具現化できるようになった時に本格的に作家活動を始めました。
夢に向かって興味のあることはどんどんチャレンジ&研究してきました。勢いで中型(バイク)の免許をとったこともあります(笑)
ありがたいことに、現在それほど営業活動はしていないんですが、お世話になっている雑貨屋さんたちがイベントに誘ってくださったり、お仕事を持ってきてくださっています。私を選んでわざわざ声をかけて下さったということなので、基本きた仕事は断らずなんでも挑戦します。
まず行動することが夢を形にするために大事なことなんですね!
aimiさんの作品への思い
どんな思いをもって作品の制作していますか?
使ってくださる人が笑顔になったり、気分が上がることを念頭において制作しています。
生活必需品と違って、器もアクセサリーも生きていく上で絶対に必要ではありません。
しかし、日常を豊かにしてくれるアイテムです。作品を選んで下さった方々の毎日に花を添えられたら幸いだと思いながら制作しているとお聞きしました。
器は動物がモチーフでパンダがメイン。アクセサリーは大人(ママ)がつけやすいクラシックなものを意識して作っています。
チャレンジ&研究。なんでも挑戦する。
パンダをメインに制作しているのは何でですか?
パンダのキャラクター、ニンキモノパンダは実はPCのデザインソフト、イラストレーターで絵を描く練習でうまれたキャラクターです。
人気だと商品化されるTシャツデザインのサイトがあって、
そこに毎週応募していました。鳥についばまれるパンダの絵が人気で、タイトルを「ニンキモノ?」にしていたことから、サイトをみていた人がニンキモノパンダと名付けてくれました。
陶芸を本格的にやるようになった時期と重なり、自然と陶芸でも作るようになった感じです。まわりの反響がよかったので続けて作っています。
公募のサイトに毎週応募する行動力と試行錯誤を繰り返した結果
ニンキモノパンダのキャラクターが誕生し、今もたくさんの人の食卓で幸せを届けているんですね。
現在は雑貨屋さん等の委託販売もされていると聞きました!
どういった経緯で販売先が見つかったのでしょうか?
初めはフリマとかで販売していたのですが、
商品量もたくさん用意しなきゃいけないし、大変だなぁと思っていた時に雑貨屋さんでの委託販売を考えました。
ちょうど雑貨屋さんブームでmixi全盛期でした。企画展での作家募集を、中崎町 カエル雑貨のひより。さん(当時は和POP雑貨屋さん)がされていて応募したのがはじまりです。
その後色々企画展に参加し、常設作家になり、実績をつんでいくうちに、水戸lollipop cowboyさんや、関西つうしんさんでも常設頂けるようになりました。ありがたいことに子供が産まれるまでは、個展も毎年させていただいていました。
行動力がすごいですね!可愛いパンダ作品の魅力もあってたくさんの人に求められる作家さんになっていったんですね。
aimiさんの最新作品情報などはこちらのTwitterやInstagramから見れます!
今日は紹介しきれなかったとっても魅力的なパンダの器もたくさん載っているので是非チェックしてみてくださいね。
twitter.com
夢に向かってまず行動することが結果につながる。
今回はパンダのキャラクター作家 aimiさんの紹介でした。
- 子供のころの夢。キャラクターを商品化したいを実現。
- 興味を持ったことにはどんどん、挑戦&研究。
- イラストを毎週応募し続けたことで産まれた【ニンキモノパンダ】のキャラクター。
- 考えたことをすぐ行動に移すことで、たくさんの人に笑顔を届ける作家さんに。
夢に向かって頑張ること、行動することで叶えていく。
すごく努力家でセンスのある方です。
aimiさんの作品には自分のキャラクターを形にしたい!商品化したい!
そんなまっすぐな想いと、
お客様に笑顔になってもらいたいという気持ちがこもっています。
これからさらに作品制作頑張っていきたいととても意欲的な作家さんです!
minneにて陶器の作品、メルカリでアクセサリー作品の販売しています。
minne.com
アクセサリー販売ページ【メルカリ】
https://www.mercari.com/jp/u/145548932/
また、なんとLINE絵文字も作っているので、
可愛いパンダの絵文字をこちらからチェックしてみてね!
store.line.me
aimiさん 経歴
- 陶芸教室の事務兼デザインスタッフとして就職し、働く中で陶芸講師になりました。在職中に作家活動もスタート。
- 11年勤務し、出産を機に退職。
- 現在2児の子育てをしながら、自宅のアトリエにて作家活動を続けています。
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難しい染織の技術や着物の文化についてできるだけわかりやすく発信しています。
stand.fmというラジオアプリでも配信をしていますし、
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
アートでつながる輪と生きがい。【手作り&工芸作家さん紹介】
アートでつながる輪と生きがい
【作家さん紹介シリーズ】
今回はテキスタイルアーティストさんの紹介です。
そこで、伝統工芸、クラフト、アートの魅力を広めていくことを目指しているこのサイトでは、作家さん紹介をしています!
- どんな作家さんがいるのか知りたいな。
- どんな活動をしているの?
- 現在、芸大生の方や芸大に行こうと考えている人へ
以上の人におすすめ。
たくさんの魅力的な作家さんを紹介していくので、いろいろなジャンルの作家さんや技術の魅力について知ってもらえたらと思います。
作り続けることが繋がりになり、生きる力になる
本日紹介するのはテキスタイルアーティストの大野学さんです!
こんにちは。aNone sOnone‘s blogを運営しているaNoneです。
大野学です。布を素材とするテキスタイルアートというジャンルで作品制作しています。
大野学さんの作品はこちら
質感が魅力的ですね!これが紙と布でできているとは驚きです!
テキスタイルアートとは繊維状の素材を使ったアートのことを言います。
糸や布に限らず、細長い繊維のようなものであれば針金や紙、コードなど何でも素材になります。
また、日本の工芸である染め物や織物。電車のシートや絨毯などもテキスタイルに含まれます。
作品を作り続けている理由は何ですか?
美大を卒業し制作から離れていく人もいる中で、自分は作品を作り続けようと決めていました。
そう思うようになったのは、学生の時に恩師が「作品を作る事は生きる力になる」と仰っていた事に影響を受けたのだと思います。
何が起こるか分からない決して楽しいことばかりの毎日ではないですが、自分の作品の世界に没頭し、発信することで人との繋がりが生まれること。それが私にとって日々のささやかな楽しみであり生きる糧になっていると感じています。
アートで繋がる人たちが生きがいであり、作り続ける理由なんですね。
大野学さん 作品への思い。
どんな思いで作品を制作していますか?
私の作品は白生地にデジタル画像や写真を転写プリントしたものや、掛け軸に用いられる金襴(きんらん)*1などをカットし再構成する手法で作品を作っています。染織の技法や柄、布の質感といったテキスタイルにしかない魅力を伝えたいです。
布を切る・布を縫う・布を組む等の機械にはできないアナログな行為による作品表現。
もともとデジタルで制作した画像を布や紙という媒体に落とし込み、手で再構成することによって布の質感を美しい存在に昇華させています。
作り続けることで出会う人たち
作品を展示すると色んな方が見に来て下さります。
何年かぶりに会う友達、学生時代の先生。年齢を問わず、親子や学生からお年を召された方まで。
他にも芸術関係者やそうでない方、厳しい意見を下さる方や絶賛してくださる方。
そういった方とお話しして改めて自分の作品を考えるきっかけになったりするので、展示期間中はなるべく多くの方と接するようにしています。
小さい頃から絵を描くのは好きで、父が職場から持って帰ってきた大量のざら半紙に時間忘れて絵を描いていました。
その一方で嫌いなこと、人と同じことを避けて生きてきたように思います。
高校卒業までは学校とか授業とか苦手なことも多かったですが、美大に入学し同じ志を持つ仲間と毎日意見しながら課題に取り組む時間は最高でした。
今でもその時の繋がりは大事にしていますし、これからも続きます。
前提として価値観や考え方は100人100通りだと思っています。
なので私はあまり人の意見を否定しないし、人に意見を言えないのですが。
ただ、人生は楽しい方が良いし、人は優しい方が良い。
そして楽しいことは自分で探していかなければいけないと思ってます。
自分ひとりではなく、作品と向き合う人がいてくれるからこそ
自分を見つめなおし、さらに作品作りを進める力になります。
大野学さんはテキスタイルアートの魅力が伝わるよう精力的に活動しています。
HPにも作品掲載しています。こちらをご覧くださいね。
bunbunmanabun.wixsite.com
創り出すことが豊かさに。自分の答えを探し続ける。
今回はテキスタイルアーティスト 大野学さんの紹介でした。
- 作品を作ることが生きる力になると思い制作を続ける。
- 手作業だからこそできる作品の魅力を作る
- 周りの人がいるからこそ、自分の作品を見つめなおす機会になる。
- 自分の幸せは自分で探していく。
自分の思い。美しいと思うものを布を使って表現する。
自分を表現すること、そのためには続けていかなければいけないこと。
作品によって出会う人々とのかかわりも含めて、創ることが生きることになっている。
自分の表現を模索しながら新しい作品作りを続けている作家さんです。
こちらのサイトでは大野学さんが蝙蝠(こうもり)をモチーフにした作品を販売もしています。
おすすめなので是非チェックしてみてくださいね!
www.creema.jp
大野学さん 経歴
大野 学
1988 大阪生まれ
2011 京都精華大学芸術学部素材表現学科テキスタイルコース 卒業
2012 KPA-MAKING WORKSHOP2013 京都商工会議所会頭賞
2013 KPA-MAKING WORKSHOP2014 京都商工会議所会頭賞
2013 megamix展 (つくるビル 京都)
2014 個展 「SHIRO KOHMORI」(SEN&GALLERY大阪)
2016 個展「大野 学」展 (Gallery Gallery 京都)
2015/2016「縫」展(Art Spot Korin 京都)
2017/2018「縫」展(GALLERY MARONIE)
2020 大野学 本田昌史 TEXTILE EXHIBITION(ギャラリー恵風)
このブログでは着物に少しでも興味を持ってくれる方が増えるように、
難しい染織の技術や着物の文化についてできるだけわかりやすく発信しています。
stand.fmというラジオアプリでも配信をしていますし、
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
*1:金箔を巻きつけた糸や、金箔を織り込んで模様を作った布地
着物漫画の魅力【チマちゃんの和箪笥】
着物漫画の魅力【チマちゃんの和箪笥】編
【工芸とアートで未来を創る】aNone sOnoneです。
ぬいぐるみアーティスト目指しながらアートや工芸のブログを書いてます。
今日は最近読んだ着物漫画を紹介します。
タイトルは【チマちゃんの和箪笥(わだんす)】です。
チマちゃんの和箪笥 (マーガレットコミックスDIGITAL)
【今日の疑問】
着物漫画の魅力って?
- 着物に興味がある。
- 着物の出てくる漫画が知りたい。
- 和文化の漫画が読みたい。
以上の人におすすめ
着物を着ている人も、これから始めるひとも
今日は着物漫画について紹介していきます。
全く着物の切れなかった主人公のチマが自己流で浴衣から初めて着物を着れるようになっていくまでの成長を描いたストーリー。
今着物を着ている人は昔の自分を思い出して懐かしむことができる。
これから着物を着たい人は自分と重ねながら着物の魅力を発見していける一冊です。
着物に惹かれるということ
あらすじ
大学生の和久井朝子は面倒くさがり。
子供の頃から洋服選びに悩み、中学は制服で選ぶ必要がなくて楽だったと思い返していました。
毎年変わる流行。来年は着ないだろうなぁと疑問を感じながら周りに流されて洋服を買うことにも違和感を感じていました。
そんなある日、大学で一つのチラシが目に留まります。
和ノ道倶楽部という名の着付け倶楽部でした。
勇気を振り絞って行った倶楽部では、先輩にまず浴衣を着て過ごすようにと冷たくあしらわれます。
気分を悪くした朝子でしたが、おばあちゃんに浴衣を送ってもらい。自由に浴衣を着ることから始めてみました。
自由に浴衣を着て楽しむ魅力を知った朝子は、本当に着物を着たいという気持ちが芽生え、一人で練習してみますが着れません。
日本の民族衣装でありながら上手に着ることもできない悔しさで泣きました。
それと同時に、自分らしく生きたいと目覚めます。
本当に着物が着たいという強い思いを持って再度部室を訪れた朝子。
先輩と部長は朝子にチマという名前をつけて、不思議なことを言います。
朝子さんが この道を望んでいるんじゃなくて
朝子さんの中の童(わらべ)がこの道を望んでいるの
【チマちゃんの和箪笥】14ページより
先輩がつけたチマという名前は朝子の中の童の名前だというのです。
解釈は人それぞれだと思いますが、心の中の和文化に魅力を感じる気持ち。着物にドキドキ、ワクワクする純粋な想いを【童】として表現していると思っています。
自分らしく生きること
この本は1冊で完結しているので短く読みやすく、さらっと読めてしまします。
着物の魅力に目覚た主人公は練習を重ねて、自分で着物が着れるようになります。
毎日を着物で過ごすようになると付き合う友人も変化していきましたが、
自分らしく、幸せな毎日を過ごすようになっていきます。
誰かに流されるのではなく、自分で決めて自分で楽しく生きる。
現代社会の中では、常識とか普通のように自分以外が決めた価値観に縛られていることが多いです。
自分の好きなことを好きと周りに伝えられることの幸せ。
その当たり前がなかなかできない世の中だと感じています。
必ずしも全員と分かり合う必要はないです。
好きな人が好きな人同士で幸せに生きる。
着物はそんな生き方ができる素敵なアイテムだとあらためて考えさせられました。
着物を愛する人におすすめの一冊
このあと主人公は着物にどんどんハマっていき、
いろいろなかかわりを持っていきます。
着物に関わる人たちの悩みや、喜び。主人公の恋模様もありながら
物語は進んでいきます。
チマちゃんの和箪笥 まとめ
- 主人公が着物を好きになっていく物語
- 心の中に眠る、和文化に惹かれる気持ちを表現
- 着物で自分らしく生きれる
- 着物を中心に進む人間模様
和服になぜこんなにも惹かれるのか。
理由はわからないけれども、着物に魅力を感じてしまう。
そんな気持ちを心の中の【童】と表現していますが、すごくわかる気がします。
着物を着ている人にも、これから着る人にも是非読んでほしい一冊です。
Amazonでkindle版を販売しているので気になった方は是非。
途中までの試し読みもできるので↓こちらから覗いてみてね!
チマちゃんの和箪笥 (マーガレットコミックスDIGITAL)
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磁器と陶器の違いとは
磁器と陶器の違いと魅力を知ろう
焼き物って磁器と陶器があるの?なにが違うの?
わからない部分多いと思うから特徴や扱い方について説明していくね!
- 磁器と陶器の違いってなに?
- 焼き物について知りたい
- 器の手入れの仕方について知りたい
以上の人におすすめです。
磁器と陶器の違い
磁器
石でできているのが磁器
磁器は、陶石や長石といった石を細かい砂状にして水と混ぜて練って作ります。陶器より高めの1300〜1400℃の高温で焼き上げられ、薄い仕上がりが特徴です。
磁器として代表的なのは、「有田焼」、「九谷焼」、「瀬戸焼」などがあります。色が白く、鮮やかな色の模様が施されたものが多いです。
陶器はいろいろな色の釉薬をかけますが、磁器は生地の白色を生かして絵付けするものが多いので透明な釉薬をかけることが多いです。
透明釉をかける前に下絵を描く「染付」、本焼き後に装飾する「上絵」があります。
磁器は焼き上げると陶器よりも頑丈で構造も密度が高く、吸水性もほとんどありません。
そのため、指ではじくと硬い音がします。
陶器
土でできているのが陶器
土で作られた陶器は見た目にも柔らかい質感が特徴。
スポンジのようにたくさんの穴が開いた構造になっていて、水を吸い込みやすい。
そのため、吸水性を防ぎ強度を高めるために、釉薬(ゆうやく)をかけてから焼き上げます。900〜1200℃の高温で焼き上げると、釉薬がガラス質の膜のようになり、つやつやした質感に出来上がります。
陶器として代表的なのは、「益子焼」「笠間焼」「萩焼」「唐津焼」「薩摩焼」
見分け方として、陶器は指ではじくと鈍い音がします。これは陶器の構造がスポンジのようなっていて中に空洞があるからです。
また、陶器には貫入(かんにゅう)という独特の特徴があります。
陶器の材料の土と釉薬が焼けて縮むとき、収縮率の違いで釉薬に亀裂が入ります。
これが陶器独特の模様になるのです。
詳しくはこちらの記事でも説明しています。
anone4sonone.hatenablog.com
魅力と使い方
似ているようで違うところが多いんだね!
そうだね!それぞれの魅力と使い方も説明していくよ。
磁器の魅力は何と言ってもそのすっきりとした見た目の美しさや豪華さ。
陶器とは違った整った形。無駄のない美。また、絵付けの華やかさなどが魅力です。
また、お手入れにほとんど気をつかわなくてもいいのが磁器の特徴です。
硬く、丈夫で吸水性がほとんどないので料理のにおいが移ることも少なく、汚れも落ちやすいです。
現在の日本の食卓で使われている器のほとんどが磁器であるのもこう言った便利さがあるからこそです。
磁器は表面が滑らかで丈夫。扱いやすい器。
陶器の魅力は反対にごつごつしてたり、ざらっとした質感があったりと土という自然物の魅力があります。
磁器とは違い、あえて崩したような形のデザインがあったり、完璧でないからこその美しさがあります。
陶器にも絵付けをしたりもできますが、磁器とは違って土の質感があるので絵付けも温かく素朴な印象になりやすいです。
また、陶器は磁器に比べると吸水性が高くにおいや汚れが付きやすいため、使用後は早めに洗ってしっかり乾かす必要があります。
そういった意味では慣れないと使いにくいかもしれません。
しかし、陶器には貫入という亀裂の模様があり使うほどに色が染みて器が変化していきます。
そういった変化を汚れとみるのではなく、美しいと感じる美意識も陶器ならではです。
陶器は土から感じる自然の造形が美しい。手入れは手間がかかるが趣がある。
毎日の素敵な器を持とう。
今回は陶器と磁器の違いについて説明してきました。
まとめると
磁器
- 石でできている。
- 滑らかで美しい形。絵付けされるものも多い。
- 頑丈で、お手入れが楽。
陶器
- 土でできている
- 土の質感が魅力。温かみがある。
- 少し手間はかかるが、模様が変化したりと、趣がある。
特徴がわかるとより焼き物の魅力がわかって選ぶのも、使うのも楽しくなるよ!是非自分のお気に入りの器で食卓を彩ってみてね!
ターコイズブルーの美しい色合いと陶器の質感が感じられるマグカップミッフィーの九谷焼小皿。工芸の美しさの中に可愛らしさもあるお皿
洋風の食器とも合わせやすいモダンな模様と色合いの器。陶器だからこその温かみも感じられます。
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風呂敷1枚で人生をお洒落に機能的に。
風呂敷を極めたら一生カバンはいらない。
最近ビニール袋に廃止になったり、マイクロプラスチック汚染の問題とか話題になってるね。
エコバックとかもいいけどお洒落なのすくないんだよね。
風呂敷とかどう?ひいき目に言っても風呂敷を極めたらカバンがいらなくなるくらい便利だよ。
- ビニール袋廃止でエコバックを考えている。
- マイクロプラスチック問題に興味がある人。
- 風呂敷に興味がある人。
以上のような人におすすめ。
風呂敷ってこんなにすごい。
風呂敷の魅力は何と言っても機能性。
風呂敷ってどんなイメージ?
うーん。四角い布で包むことでラッピングみたいにするやつだよね?
そう!ただの四角い布だね!でもただの布がエコバックにも、ラッピングにも、カバンにもなれる。そこが風呂敷の魅力。今日は風呂敷歴10年の僕が風呂敷の可能性を伝えていくね。
変幻自在に何でも包む。
- モノを包む。
カバンとしての風呂敷。毎日のレギュラーバッグとして。本や仕事道具を入れて毎日持ち歩く。
風呂敷バックの便利なところは包み方によってサイズが変わること。荷物が増えたら大きく。少ない時は小さく包めます。
外出先で買い物をしても新しく袋をもらってたくさんの荷物を持つ必要がありません。
- 贈り物を包む。
ラッピングとしての風呂敷。可愛らしく風呂敷で包んで風呂敷も一緒にプレゼント。
贈り物をするのにラッピングはとても大切な部分。きれいに包まれたプレゼントはもらった人の気持ちをより幸せなものにします。
可愛いリボンや包み紙は記念に残しておきたくなる人もいますよね。
でも残念ながらもう一度使うことはほとんどなく、最終的にゴミになってしまうことがほとんど。
風呂敷ならテープも何も使わずに布一枚でラッピングできて、贈った風呂敷もまた使ってもらうことができます。
環境によくて、形に残るラッピングです。
- 包んで運ぶ。
運搬手段としての風呂敷。大きな荷物や、カバンに入りにくい形のものを包んで運ぶ。
使わないとわかりにくい便利さですが、この機能は風呂敷の真骨頂と言ってもいいくらい便利です。
形が定型でないものを運びたい。重くはないけれども手では持ちにくいもの。こんなものを運ぶときに風呂敷は大活躍します。
ぬいぐるみやクッションなどを複数同時に運びたいときや、サイズや形の違う箱を同時に運びたい時。
ちょっとの距離なら無理やり抱えることもできますが長距離は難しくなります。
大きな箱を準備したり、いくつかの袋に分けて入れるしかないですが、風呂敷があればいりません。
何かに使うかもしれないと紙袋をたくさん残しておいたり、わざわざ大きな段ボールなどを保管しておく必要もなくなります。
- 包んで仕舞う。
収納ボックスとしての風呂敷。押し入れの中などの整理にも使えます。
普段使わないものを整理してしまっておくのにも便利です。衣装ケースのような大きなものもいらなくなります。
プラスチック製品の消費を減らせるのと、中身を取り出せば風呂敷は小さくたたんでしまえるので特に引っ越しの多い人は収納家具が少なくなっておすすめ。
衣装ケースだとサイズが合わないと困りますが、風呂敷なら心配ありません。
- 体を包む。
衣服としての風呂敷。スカーフやバンダナとしても。身に纏うファッションとして。
ただの布だからこその汎用性。スカーフとして持ち歩けば急な荷物を包むことができたり、サイズによってはちょっとしたひざ掛けの代わりになったりと使い方は様々。柄にこだわってお洒落アイテムとしても使えます
風呂敷の使い方は本当に自由。
ただの布だからこその幅広い機能性があるのです。
風呂敷があれば毎日カバンなし生活可能。
なるほど、便利そうだけどポケットとかないしカバンの方が便利なこともあるんじゃない?
カバンは使い方に合わせてポケットの位置やサイズが計算されてたり。ペンや鍵などを入れて置ける場所があったりと機能を持たせているから自分に合ったものがあればすごく便利だね!風呂敷がいろいろな使い方ができる多様性のあるものだとしたら、カバンは特定のものを持ち運ぶ専門性に特化していると言えるね!
必ずしも風呂敷がすべてにおいて優れているわけではないけれども、風呂敷の方が便利に使えるライフスタイルの人もいるよ。
私の実際の使い方
大学2回生から社会人3年目までの約5年は年間365日中350日ぐらいは風呂敷だけで生活していたよ。実際にどんな感じで使っていたか、使っていてどうだったのか説明するね。
- 学校や仕事で使うノートやファイルはすべて風呂敷に包んで通学、通勤。
- メインで使っていた風呂敷は一般的なサイズより大きいものを手作り。 大きめだと急な荷物の増加も問題なく対応可能。
- メイン風呂敷の 布地は少し厚手のものを選ぶ。結びにくくなるが、毎日使うので丈夫さを重視。
- サブ風呂敷として普通の風呂敷も持っておく。サブ風呂敷はお店で売っている可愛い柄のものなどでOK。お弁当包んだり。風呂敷の中でバラバラになってほしくないものをまとめたりするのに使う。
- 2枚風呂敷を使うと風呂敷でリュックを作ることも可能。自転車の時など両手を開けたい時にも。また、ショルダーバッグにすることも可能。
- 学生時代は芸大で学んでいて、作品など普通のかばんに入れずらいものが風呂敷だと楽に持ち運べた。
- 旅行のトランクのなかで着替えの衣類をまとめるのにも便利。旅行先ではそのままカバンとしても使える。
- サブ風呂敷があればスーパーで余計なビニール袋をもらうことはなくなる。
- 風呂敷を持っている人は少ないので柄や色が目立つものだと注目されることもある。話のネタになりやすい。
- 基本さえわかれば風呂敷用に作られていない布でも包めるようになる。大きい布だけあれば大体のものが包んで運べる。
- TPOにそぐわない場所では使えない。スーツ用のカバンが必要な場合もある。
- カバンのように蓋やチャックがないため、スリなどに注意する必要がある。
- 素材によっては雨などの場合困る。また、液体などが風呂敷の中でこぼれたりすると荷物がすべて濡れる。しかし、風呂敷の洗濯はカバンなどに比べてすごく楽。
毎日の荷物に変動がある人にはサイズを自由に調節できる風呂敷はおすすめだね。あとは変わった形のものを持ち歩いたりする人。有名なところだと弁護士さんとかはいろんな証拠品を持ち歩いたりするから風呂敷を使っている人もいるらしいよ。
風呂敷で人生を便利に楽しく。
風呂敷の魅力
- 機能性が高い。いろんな使い方、包み方が可能。
- 環境に配慮できる。無駄なプラスチックごみを減らせる。
- おしゃれにも取り入れることができる。
風呂敷も日本の文化や価値観を強く表している道具。
形を作りこまない、包む対象に合わせて自由に変化させることのできる。余白の部分があるから便利で、美しい。
一枚の布というとてもシンプルな形でありながら日本の美意識を感じられる。世界に誇れるプロダクトデザインです。
日本の文化。風呂敷って面白いね!私もまず一枚お気に入りを見つけてみようかな?
少しだけおすすめも以下で紹介しておくのでよかったら見てみてね。素敵な風呂敷人生スタートしてみよう!
大きめの風呂敷が欲しい人に
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